Tuesday, July 01, 2008

インドへの道のり


鹿児島から福岡へ


 2008年3月15日、早朝4時に起床して、車で15分ほどの所にあるバス停から出発する高速バス「桜島号」に乗る準備をしました。この「桜島号」で鹿児島から福岡博多駅に向かいます。


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 バスは5時30分発でした。息子の悠介はこのバスのことを「高級バス」と表現していました。それは、バスの席が横に3列だけですので、幅が十分に取ってあります。またバスの中にトイレも完備してあるからです。右の写真は、途中の高速のサービスエリアで撮影した息子とその「高級バス」です。


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 9時40分に博多駅に着き、地下鉄で福岡空港に向かいます。福岡空港では、地下鉄の駅の出口が国内線の方になりますので、福岡空港内を循環している無料送迎バスに乗り換えます。空港の外周を回り反対側の国際線ターミナルに移動します。予定では、福岡空港で2時間前に月十分な時間があると思いましたが、乗り換えなどに思ったより時間がかかり、待ち過ぎもしないちょうど良い時間帯となりました。この写真は、福岡空港国際線の出発ロビーの風景です。


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 今回使用する航空会社はタイ航空です。現在インドでは、経済発展に伴い、デリー、ムンバイ、バンガロールなどの方面へのアクセスは充実してきているのかもしれませんが、私たちがめざすコルカタは、イギリス植民地時代の首都であり、首都圏の人口も1322万人に上るにも関わらず、アクセスはあまりよくありません。鹿児島から福岡空港を利用してインドに向かうためには、今回利用したタイ航空かシンガポール航空しか選択肢がありません。タイ航空は、バンコックから毎日コルカタへ運行していますが、シンガポールは週に3便ほどです。写真の花は、タイ航空をのると全員に配っていました。造花などではなく生花でした。赤紫色の蘭の花です。


タイ(バンコック空港内)


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 日本時間で11時45分に出発した飛行機は、現地時間15時10分(日本時間17時10分)にバンコックに到着しました。10年前とは違う新しい空港です。新しいだけあってかなり充実していますが、広いため移動が大変です。


 今回の行程で一番接続がうまくいかないのがここです。15時10分について、コルカタ行きの飛行機が出るのが23時頃です。実に8時間ここで時間をつぶさなければなりません。少しお茶をしたりしましたが、なかなか厳しかったです。


コルカタへ


 夜の1時30分にコルカタの空港に到着しました。日本時間にして、朝の4時になります。実に24時間移動したことになります。


 コルカタの空港は10年前とほとんど変わっていない様相です。近代化されている様子もなく、かなりの時間、税関で待たされてやっとインドの地を踏むことができました。


 空港には深夜にもかかわらず、IIMCの代表であるブラモチャリ夫妻とその子供、IIMCのシニア・ワーカーであるサダットが迎えに来てくれました。IIMCのバスで空港からゲストハウスに向かいました。さすがに大人でも厳しい行程でした。

Saturday, June 14, 2008

インドのスナック菓子

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 インドのスナック菓子はさまざまなものがありますが、クッキー、ビスケット、ポテトチップスなどは比較的日本の味に近いので、子供たちも違和感なく食べることができます。


 ポテトチップスは、定番の塩味に加えて、国ごとにさまざまな味が用意されていますが、インドでもスパイシーなものがあります。この辺は試してみる価値があります。おいしかったです。


 インドならではのスナック菓子として、辛いのですが、甘味も混じっているものがあります。中には、べピースターラーメンのようなものや、揚げ玉のようなものや、豆が入っています。これは、インドならではの辛さです。しかし、水を飲みながら、癖になってしまいます。


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 インドの博物館のなかで、ポテトチップスと100%のアップルジュースで、休憩中の所です。


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スポンサーを受けている子供たちの生活

 日本から支援を受けて学校に通うことができている子供たちに会ってきました。すべての子供たちを訪問することはできませんでしたが、支援が必要となる子供たちの家庭の様子をお伝えしたいと思います。


家の状況


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 代表的な家の造りは、レンガの壁に、タイルの屋根をのせたものです。その程度はさまざまですが、家族の人数が多くても大体一部屋しかありません。


 当然、網戸のようなものは装備していませんので、夜間蚊の出る時間帯になると、私たちにとっては家庭訪問もなかなか厳しい感じがします。蚊を媒介とする病気(マラリアやデング熱など)などを防ぐ手段まではなかなか難しいです。


P3240665 また、キッチンのような場所もしっかり確保されていると言うよりは、玄関先の屋根があるところ、床で調理をしています。


 右の写真がある家庭のキッチンの写真を撮ったものです。


 


 


 


 


 


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 インド人母子の会では1994年からこの支援をはじめていますが、小さな子供がこの写真のような立派な青年に成長しています。このスナップショットは、両親とのものです。


 


 


 参考のために、他の家の写真も掲載しておきます。


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Sunday, June 08, 2008

ユーヌス教授がIIMCを訪問

ノーベル平和賞受賞、グラミン銀行のユーヌス教授

ユーヌス教授がIIMCを訪問

 2007年12月30日に、マイクロ・クレジットとして知られるグラミン銀行を創設したユーヌス教授がIIMCを視察に訪れてくれました。IIMCでは、グラミン銀行のマイクロ・クレジット・プログラムに基づき、マイクロ・セービング&マイクロ・クレジット プログラム(別称マイクロ・クレジット銀行)を開始しています。

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 写真(左)は、IIMCのマイクロ・セービング&マイクロ・クレジット プログラムがあるホゴルクリア支所の母親から歓迎の儀式を受けているところです。写真(右)は、マイクロ・クレジット銀行の会員となった母親のトレーニングセンターのオープニング・セレモニーの風景です。ユーヌス氏によってテープカットが行われました。


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 写真(左)は、IIMCのホゴルクリア・サブセンターで、ユーヌス氏が集まった人々に対して、グラミン銀行の成功について話をしている風景です。写真(右)は、IIMCの学校に通学する子供たちのとの記念写真です。これらの子供たちが学校に安定して通うことができるようになるのは、IIMCのマイクロ・クレジット銀行によって母親たちの収入が安定してきているからこそです。


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 写真(左)は、IIMCのマイクロ・クレジット銀行の会員となり、事業を始めている母親と、ユーヌス氏が話している風景です。写真(右)は、女性リハビリテーション・センターの女性たちに対して、マイクロ・クレジットの鍵となるものを説明しているユーヌス氏です。


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 写真(左)は、ユーヌス氏とIIMC代表のDr.スジット・ブラモチャリが、マイクロ・クレジット銀行の展望について話し合っている風景です。写真(右)は、ユース氏と、Dr.スジット・ブラモチャリ、IIMC教育部門を統括しているバーナリー・ブラモチャリの記念写真です。

Friday, June 06, 2008

10年ぶりのインド


P4011262, originally uploaded by iimcjapan.

実に十年ぶりにインドに行ってきました。目的は、インド人母子の会が支援しているIIMC(Institute for Indian Mother and Child)の活動状況を視察することでした。

私たちが1992年にインドに行ったときに聞いたことの中に、日本では10年一昔というが、インドは10年では変わらないというものでした。

今回、IIMCがこの10年間に成し遂げたもの成果に驚き、インド社会が直面している空前の変化に驚いてきました。そして、同時にこのような変化から取り残されている大多数の貧しい人たちが人並みの人生を送れるように支援する必要性を感じています。3週間の短い時間でしたが、IIMCの活動状況についてと、IIMCが成し遂げてきた成果について報告するとともに、私が感じたことについても報告していきたいと思います。